2017年8月10日木曜日

小々枝 通信その①

小々枝 通信その①

猫について。
大正区にある森林浴アトリエ小々枝。
商店街で可愛がられているノラ猫がやってくる。
天然の猫カフェなのである。

可愛がられているというのは推測で、
この商店街の和菓子屋さんのおじちゃんが亡くなってから
うちにやってくるフルーツパーク不知火は少し痩せた。

ちょうどうちはナワバリで、よく巡回してくる。
ナワバリにいる猫1匹の匂い(猫パス)を手につけて歩いていると、
そのナワバリの猫はちょっと仲良くしてくれる。
しかし、一歩でもその界隈のナワバリを出ると、その猫パスは通用しない。
すごい!業界みたいだね!

ご近所の噂好きのどんみたいなおばさんがいて、
向かいのおばさんは、とりあえず同調しておこう。
みたいな感じであるのだけど、
どんは猫が嫌いらしい。

でも猫が嫌われる理由ってなんだろう?
①おしっこやフンをされると困る。
②ご飯を欲しがり、言葉が通じない。
③引っかかれたら爪からばい菌が入る。
④ふえる。

こんなところだろうか。

さて、地域猫という特定の飼い主がおらず、
共同体で飼われている猫がいる。

上記の対策はこんな感じで行われている。
①みんなで掃除しよう!
②特定の場所でご飯をあげてしまおう!
③動物病院で爪を切ったり、洗ったりしちゃおう!
④避妊手術をして、した猫の耳はVの字にカットしちゃおう!

みたいな感じなのである。
もちろん穏やかに過ごしているように見える猫もいる。
しかし、身を守ったり、屋根から落ちないための爪を奪い、
さらには自分の意思でなく、性器を奪われるのはどうなのか。
そして、アンチ地域猫派とかが無差別殺猫を行ったりすることもあるそうだ。

そもそも、こういう問題が起こるのは、猫が大きいからだ。
大きいというのは、ネズミより大きいということだ。
犬より大きいと戦闘力が高すぎて周りの生態系と適応しない。

しかし、ネズミより大きいと、
人間の都合で駆除するという考えと、
人間の都合でペットとして飼うという選択肢が両立する。

ハムスターとネズミの違いは凶暴かどうかだと思う。

天然の猫カフェである小々枝。
住人はそんなことより、
猫と猫のコミュニティと、猫と人のコミュニティ、ネットワークに関心がある。

彼らがふらっと訪れるとき、そこには何らかの意思がある。

その姿を通して、言葉が通じない彼らとのコミュニケーションを図っていきたい。

そうすることが、言語やすでにあるシステムだけを信じないで
人間を研究する学問である演劇のトレーニングや実践になっていると思うのである。

森林浴アトリエ小々枝 住人より

0 件のコメント:

コメントを投稿