バーチャル應典院 イントロダクション
絵本「指紋町の人々」案 より
ヤギの夫婦
ぼくたちを知らない人にとって、ぼくらは存在しない。
わたしたち、こんなにここにいて、愛し合っているのに?
こんなにここにいて、愛し合っているのに、だよ。
変だよ。私は物質で、あなたも物質のひとつなのに。だってこんなにも暖かいのよ。
ぼくにとってお前はここにいるけど、お前にとってぼくが本当にここに存在するのかはわからない。
え、そんなこと言わないでよ!
あなたはここにいるよ!
これはただのセンチメンタルではないのだ。ぼくたちがここに存在するために、ぼくはこの指紋町をテーマパークにしなきゃならないんだ。
うん。この町を楽しんでもらって、どんどんここの町のことを知ってもらわなきゃ。
しかし、町の人はどうかな。
いいよ、わたしたちでこっそり知ってもらおうよ。みんな観光には疎いんだから。
いや、こっそりはよくないよ、おまわりさんがここの観光客に対して厳しいだろう?
そうね、みんなティラノサウルスに食べられて、クラウンを巻き上げられているわ。
ぼくたちを知ってもらうにはどうしたらいいんだろう。
ね、最初のうちだけでいいの。こっそりはじめようよ。ね。
うむぅ。
あのね、私いいこと思いついたの。
観光にきたお客さんに、ここの住民のフリをしてもらうの。
え?たとえば?
仕事してもらうとか、お店で物を買ってもらうとか!今そういう現地体験型の観光が流行っているのよ。
そうなのか!ぼくはね、そういった最新情報には疎いんだよ。
それでね、写真を撮ってもらっていいようにするの!
え、それは、ここの人たちに同意をとらなきゃ。
じゃあ、同意をとりましょ。そこからはじめよ!
うん。それくらいからなら、ぼくも動ける気がしてきた!
やったね!あなたは存在する。
だから、あなたのやりたいことを今、出来ることから具体的にやっていきましょう!
ぼくはきみのそういったバカでないところが好きだよ。
男尊女卑ね!ただの役割分担でしょ!?
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〜こうして、ヤギの夫婦は指紋町をテーマパークにするべく立ち上がった。
あなたも港へ着いたら滞在費を支払って、指紋町で住民のフリをして遊びましょう!〜
2016年11月29日火曜日
2016年11月23日水曜日
条あけみさん ブログ
条あけみです。いやあ、なんで森林浴に出演することになったのか、わからない。普段やっている言葉を使ってのコミュニケーションとは全然違う。でも、自分の知らない大休worldに少し興味がある。しかしまだまだ謎だらけ!今はただその不思議な迷路でさ迷っている。
2016年11月16日水曜日
11月2日
こんにちは、二回目の登場、岩崎です。
寒くなってまいりました。夏には蚊取り線香をたいていた稽古場の床が今ではひんやりとしています。大阪へ向かう電車の車窓が、既に暗いのが心細いこの頃、11月になりましたね。
この日は2つのシーンを稽古して、空間把握がより具体的になったり、探り探りで進まなかった関係性が見えてきたり、個人的には少しばかり前進をしたように感じています。
稽古をしながら、感じること。私はわからないときは、わかりません!ということがそのまま体現されます。要するに体現することにおいてとても不器用なのです。でも、自分なりに考えて、わからないことは外から教えてもらって、少しずつ変化していくことは確かなことです。最後の最後まで、けっきょくわからないこともあるかもしれません。それはそれで、いいと思っています。簡単にわかったことにすることがいやとも、わかったつもりになるのが怖いとも言えますが。でも、もう少し勇気が必要な場面があるなと思っています。私の、舞台活動をするうえでの壁があるのです。
役や物語へのアプローチの仕方や解釈はそれぞれだなぁと思います。自分と異なる道筋が役者さんの数だけあり、それが私には居心地悪くも、よくもあります。
まだお会いしていない役者さんにも早くお会いしたいし、まだ手をつけていないシーンはどうなるか。楽しみです。
2016年11月3日木曜日
思考採集イベント「指紋は象のはたけ」とは、一体なんぞのもんや!
バーチャル社会in應典院を集大成に、2016.7/25~2017.1/17までの期間中に複数のイベントを組織化しない劇団 森林浴が企画します。
植物は、場所と時間の影響を受けて育っていきます。このイベントも、植物が育っていく過程に「あなた」という観客の手を入れ、大きく育てていこうという試みです。
1日や2日では難しいことも、継続的に時間をかけ、手入れしていけば、土が変わり、荒れた土地も、肥沃な土地へと生まれ変わることがあります。
あげすぎていた水を減らせば、植物は自分で根を張るでしょう。
見ているあなたも見られているので、いつの間にか参加してしまうでしょう。
どうぞお楽しみください。
植物は、場所と時間の影響を受けて育っていきます。このイベントも、植物が育っていく過程に「あなた」という観客の手を入れ、大きく育てていこうという試みです。
1日や2日では難しいことも、継続的に時間をかけ、手入れしていけば、土が変わり、荒れた土地も、肥沃な土地へと生まれ変わることがあります。
あげすぎていた水を減らせば、植物は自分で根を張るでしょう。
見ているあなたも見られているので、いつの間にか参加してしまうでしょう。
どうぞお楽しみください。
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