2014年6月26日木曜日

おけいこけいこ

はじめまして雨宮です。
森林浴の稽古も半月ほどたち、なんとなくみなさんの個性が見えてきました。
演劇での出会いというのは、本当に不思議な縁だと思います。
この座組ではコンプレックスなど学校や仕事場で出会うような人とはけして話さないようなことを
なぜかすっと話せたり聞けたりするのが妙に居心地いいです。
小道具も触らせてもらったりするとわくわくしますね!
いやぁあんなもの触って遊ぶなんて人生わからないなあ。


今回の公演の稽古をしていてクオリアという概念を思い出します。
クオリアとはたとえば青空を見て感じる「なにか」(気持ちいいやすがすがしいなど)
だったりあの曲を聴いて「なにか」を感じるというような「なにか」という感覚で、
言葉にできない自分にしかわからない誰にも邪魔されない感覚だそうです。
なんかすき。なんかきらい。なんかたまらない。
きっと誰にも理解されないだろうなという私の感覚で
「朝4時にくる新聞屋さんの足音が怖い」が昔ありました。
布団を上からかぶって聞こえないようにぶるぶる震えながらしばらく耐えてました。
私はあの足音が近づくと殺されるような気がしていた。
そういう人に言えない、誰にも理解されない感覚って
誰にでもあるんだろうなと思ったりします。
恐怖心なり好奇心なり愛であり。


今回の公演も好きや嫌いで単純に割り切れないかもしれません。
作演出の大休さんの言葉を借りれば「わからない」話だと思います。
わからないと一蹴されるよりはわからないけどなんかすき、わからないけどなんかきらい
そのなにか見た人それぞれに違う「なにか」という感覚が沸き起こせたらいいなあと一役者は思います。


雨宮

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